shortstory
□ただ君を愛してた
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「大野さん別れてください」
そういった君の声は震えていた
別れてからも別に避けられることはなかった
いつものように楽屋では隣だったし、収録中もスキンシップはたくさんとってた。
でもそれもただのファンサービスでしかなった
楽屋に戻ればお互いさっきからチラチラ見ているのに話しかけようとしない
そのもどかしさがじれったい
「ニノ」
俺がそう呼ぶとゲームの画面から顔をあげて俺を見るニノ。そんなニノの耳元である言葉を囁く。するとみるみるうちに赤くなるニノの顔その目は少し涙目だ
「行っておいでニノ」
ニノはコクリと頷いて翔君の元へかけて行った。
そして今日を迎えた
本当はくやしかった。翔君にニノをとられることが。
俺の方がニノを好きだし、俺の方がずっとニノをよく見てきた
女優と浮気してニノを悲しませたくせにまたニノを俺から奪っていく
そんな翔君が憎くて憎くてしかたなかった
でも大切なメンバーだった
それに翔君しかにのを幸せにできないって2か月付き合っていたいほどよく分かった
でもできれば今日和の隣にいるのはおれであってほしかった
え、あの時ニノに何囁いたのかって?
「和、愛してたよ」