shortstory

□黒い蝶
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俺にはずっと好きな人がいる

「あ〜翔ちゃん!!それ俺のおやつだよ!」

「え?ごめん、知らなかったから」

「翔さん相バカに謝る必要ないですよ。だいだい、いい歳して何がおやつですか」

「そんなこと言って、もうニノにはあげないから」

「別に欲しいなんて一言も言ってませんけどね」

「言ったな〜」

「わっ、ちょ、なんですか来ないでください!」

目の前で走る二人
これもいつもの光景。
まったくいい大人二人が楽屋でおかっけこなんてして


でも相葉ちゃんから必至に逃げているおまえも可愛いと思ってしまう俺は重症かな

「松潤ってニノが好きなんだ」

いつの間にか俺の隣に来ていたリーダー

っていうか、なんで俺がニノのこと好きって知ってるんだ?

「ニノはやめといたほうがいいよ」

は?なんで?なんでニノはやめといたほうがいいんだよ

「ニノを好きになったら松潤は絶対に悲しむ」

ニノを好きになったら悲しむ?ますます意味わかんねぇ

「ニノ!!やっと捕まえた」

「ちょっと離せよ!相バカ!!」

いつの間にか捕まっていたニノ
相葉ちゃんの力が強いのか本当に辛そうな顔をしている

仕方ない助けてやるか

そう思って立ち上がろうとすると翔君が先に二人に近づいていて

「相葉ちゃんニノが本当に苦しそうだからやめてあげて」

翔君にに言われて相葉ちゃんは「ぶー」とほっぺたを膨らましてニノを解放した

だけどニノは翔君を見て「あっ」と言うと何かを思い出したように急に俺のところに来た

「潤くん。今日このあと暇ですか?」

確かこの後は何もなかったはずだけど

「うん、一応何もないけど」

「じゃあ潤くんの家行ってもいいですか」

ニノが俺の家に来るって、どうしようめちゃくちゃ嬉しいんだけど

俺がしばらく喜びに浸っていると、ふと視線を感じニノのうしろをみると奥で俺たちを見つめる翔君

もしかして翔君もニノのこと好きなのか?
だったら負けられない。まぁへタレな翔君に負ける気しないけど

「いいよ。ついでに泊まっていけば」

「そうですね。泊まっていきます」
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