shortstory

□隣にいた君が
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「大野さん、好きですよ」

ニノはいつも俺の隣でそう呟く。
ニノが俺に好意を抱いているのは前々から気づいていた。
もちろん、恋愛的な意味で。

「ありがとうニノ」

そう言ってニノに微笑むと
ニノは顔を赤くして俺の隣を離れる
正直ニノは可愛いと思う。器用だし人の気持ちを接していつも辛い時に支えてくれる
俺も好きだし尊敬している。
だけど、俺の好きとニノの好きとはちょっと違う。
恋愛的な意味っていうよりは友情とか信頼っていう意味のほうが正しいだろう。

しかし最近俺の様子がおかしい。
今俺の目の前にはさっき俺の隣から離れたニノが翔君と仲良く喋っている。
その姿を見ると何故か胸がチクッとする。
別にニノが誰と喋っていても何の関係ない
なのに最近ニノが誰かと喋っていたり共演者の人とご飯に行ったって聞くと心になんかモヤがかかってイライラする。

この気持ちは一体何なんだ…?
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