最後ノ言ノ葉

懐かしきあの日
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────暑い夏の日。


今日は7月25日。
本来なら夏休み真っ盛り中だが生憎秀徳高校のバスケ部は練習ざんまいだった。


そんな中、1人だけボ──…とする人物が。


緑色の髪でメガネ。高身長、無表情に似合わずベンチにはレッサーパンダのぬいぐるみ。










─────元キセキの世代、No.1シューター、緑間真太郎。











「……((ボ─」

「(…し、真ちゃんどうしたんだろう((汗)」

「(いつもの緑間じゃない…((汗)」


緑間はボールを軽く投げる。
いつもポスッと何事もなく入るため皆特に気にしていなかったが…今日は何故か違った。


──────ガンッッ!!!


「「…!!??」」

「なっ…真ちゃんのシュートが入らなかった!?」


ボールは綺麗に弧を描いたが……シュートにはならず壁に当たり落ちたのだ。


「真ちゃん、どうした?」

「……今日は7月25日だよな?」

「え、ああ、そうだけど」

「……そうか……」


そのまま緑間は黙々とボールを投げ続けるが10本中6本しか入らないというミスを連続。


高尾等が話し掛けるが緑間は気付いていないのかそちらを向かない。


あの宮地でさえも驚愕の顔をしている。





──『真くーん…暑いよー…』

──「言うな。俺も暑いのだよ」

──「じゃあ皆で海行こーよ!」

──「海といえば巨乳の美人だな」

──「青峰君最低ですね」

──「暑いのやだなー」

──「じゃあ合宿で海行くか」

──「赤司っちが認めた!?」









「───あの頃と同じ暑さなのだよ」



緑間の呟いた言葉はボールの外れる音と共に消えた。

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