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□お酒の力 〜バロの場合〜
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「ねぇ、バーロ。そろそろ付き合ってよ」
また来た。ここ最近ヒョンがしつこい。
「だから、男同士じゃん。」
「そんなの関係ないでしょ?バロも俺の事好きなら別に良いじゃん。」
そう言いながら背後から抱きしめてくるヒョン。
「ヒョン、誰か俺ん家きたらどうすんの」
抱きしめられていることに内心ドキドキとしつつも平常心を装ってヒョンの方を見るとにっこりと笑うだけ。
「いいじゃん。何も悪い事してないし。」
離れようとしないヒョンをそのままに諦めると溜息をつきながら俺は手元の携帯へと目線を落とす
俺はヒョンが好きだ。
多分、恋愛対象としてヒョンを見てる。
そしてヒョンも俺の事が好きだと、
なぜこんなことになったかというとこれは数日前に遡る。