夢 時巫女シリーズ~マギ~
□これまでと…
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いきなりだか少々思い出話でもしよう。
その日、彼女は泣いていた。
明るく、元気な子とがとりえの…ずっと、ずっと前からいっしょにいたんだ。
そんな私が、彼女の涙を見たのはもう何年前だろうか……。
ただ、ただ私は声も出せずに立ちすくむばかりだった。
「……何で…だろう?………どうして、みんな…私のこと、否定するのかな…。」
暗く光の消えたその目で、彼女は切れ切れ呟く。
…あぁ、純粋故にこの子はコミュニケーションが、苦手なんだろうな。
私が、きずけなかったのは…それでも彼女が『笑って』いたから。
いつの間にそんな演技力つけたんだ?
すぐ顔に出て、嘘なんてつけないと思ってた。
知らなかったな。私、なんにも分かってなかった。
「ありがとう。最後までそばにいてくれて。
−−−大好き。」
『ぁ…待って…私、まだなにも…』
なにもしてない。そう言いたかった。
ゆっくりと落ちていく。彼女と−私−
「本当にバカ」
『お前が言うな。』
また、私達
『「二人ぼっち」』