夢 時巫女シリーズ−スバルの足跡− リボーン
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鈴木雪……
「…ふぅん。……問題児か…」
屋上の風がいい感じだ。
ポケットの中のモンスターじゃなくて、飴(オレンジ)をなっちゃにあげる。
「ありがとー!おいし!」
かわいーいいい!!とにやけた顔をさらすわけにはいかなくて、うつむく。
グランドには二年生だろうか?体育のサッカーをやってる。
何気ない日常。
物足りないなんて言わない。
隣にこの子がいる。それが今の私の幸せだと思う。
あ、ちなみに数学の授業を現在進行形でサボり中……キャピ☆(棒)
「ギイィィ」
錆びたドアが開く。
え、何処って屋上の。
え、何でって私もなっちゃもいるんだから 誰かが開けたんでしょ?
え、誰って
『風紀委員長だよ……』
いや、皆さん違うのさ…別にフラグ立ててた訳じゃないんだって。
ちきせう。屋上は雲雀のエンカウント率が高かったか…。
「ふぁー!風紀委員長だー」
くっそ!!ふぁー!って!!
「……ねぇここで何してるの?今は授業のはずだよ……?」
「……体調不良?」
「…聞かないでよ。…まぁそうだね、体調不良って事にしてあげる。
君達まとめて病院送りにしてあげるよ!」
投げ飛ばされるトンファー。
「カランッ!!」
「雪。」
弾いた。
『…まったく。常識はずれだよ。女の子にこんなもの投げつけるなんて。』
女だけどフェミニスト気取ってみる。
「!…雪…その髪。へぇ…君が。」
?知っているのか?
「残念だけど、ナイフを隠し持ってて僕のトンファーを弾く自称女の子も常識はずれだよ。」
ぐぅ…。
今のは心の中だから音とは言わないよね?
いや?それこそぐぅの音も出ないの言葉道理じゃん。
『…そう。残念ですよ。』
張り詰める空気。今私が持ってるのはナイフが13本とスタンガン。
……うん。自分で言うのもあれだけど。
「……ふっ。楽勝。」
ガリッ。