NARUTO中編集1

□I have sick. 番外編 ☆
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≪サスケver≫


今日は、第7班の任務だった。
めずらしく、集合場所にナルトがいない。


いつもなら、一番始めに来ているのに。


ナルトが来たのは、サクラが来た後だった。
集合時間の30分前に来てるあいつが、5分前に来るなんて、本当にめずらしいことだった。

ほんのり頬が赤い気がするが、そん時は特に気にもしてなかった。
ただ、カカシがなかなか来ないから、怒ってるんだろうって感覚だったのだ。
実際、カカシが来たのは、集合時間の1時間後だったから。


一瞬、カカシに殺気を湧いてしまったのは、いつものことだ。


昨日も単独任務で、帰って来れたのが今日の朝1時。
報告書を提出して、その他諸々あって、やっと寝れたのが2時。起きたのが6時で、睡眠は4時間。


つまり、何が言いたいのかというと、眠いのだ。眠くてしかたないのだ。
それは、ナルトも同じなのだろうと思った。





そして、やっと始まった任務。
内容は、草むしりしながら捜し物。あ、捜し物をしながら草むしりか?

まあ、どっちでもいいか。

それよりも大事なのは、あのナルトが大人しく任務に集中してることだ!
喚かず、暴れず……。地べたに座り込みながら草むしりをしている。
時々動いては、草を抜き、その当たりに何も落ちてないかと探っている。

まさに、任務を遂行している動きだ。


あ・り・え・な・い・っ!!


俺は、本気でそう叫びたかった。


“あの”ナルトがだぞ!?


あいつらが居れば、絶対に俺と同じことを思ってるはずだ。
今日、零番隊任務がなくて良かった。あったら、絶対にストレス発散に付き合わされてるだろう。

「ねえ、サスケ君………。ナルト、何か変じゃない?」
「ああ。」

サクラも、不思議そうにナルトを見ている。
カカシが、ナルトに話しかけに言った。
できるなら、自分で行きたかったのだが、俺が行けば、余計に不審がられるだろう。

一応、表ではライバル同士ってことになってるし。


………事実を知らないとは、幸せだな。


『何でもないってばよっ!それより、カカシ先生も手伝うってば!これじゃあ、終わらないってばよっ!!』
ナルトがそう叫んでるのが聞こえた。


「あ、いつものナルトだわ。」
「そうだな。」
いつもの光景に、少し安心した。


何となく、ナルトの雰囲気がいつもと違うような気がしていたが、ドベナルトを見て、俺は安心してしまった。



それが、後悔するとは知らずに。





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