NARUTO中編集1

□いつかの果てに1 ☆
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ジリジリジリ………

真夏。太陽の光が皮膚を刺すように照っている。





『遅いってばよ。』


ナルト達、第7班はいつものようにカカシを待っている。
しかし、運悪く、周りに日陰など存在していなく、3人は太陽の真下にいた。

「暑い………。カカシ先生、遅すぎるわ。」

サクラも暑いのか、声に覇気が感じられない。

「ちっ。ウスラトンカチが。」

汗を掻きながらも、平然としているのは髪も眼も服も真っ黒のサスケだ。
しかし、内心では今すぐにでも、カカシを見つけだし、殺したい気持ちが渦巻いていた。


昨日の夜の任務が、零番隊全員でだったのだ。それはいいのだが、思った以上に量が多く、帰ってきたのが、今朝の3時頃。

サスケの睡眠時間は3時間。ついでに言うなら、ナルトの睡眠時間なんて、30分だ。

そして、そんな疲れてる中での下忍任務。
また、ナルトはドベを演じなければいけない為、元気にはしゃがないといけない。

寝不足で、任務帰りで疲れていて、さらに下忍任務でカカシに待たされて。
カカシに殺意が湧いたとしても、誰も責めないだろう。



『「(カカシの野郎、任務の後で殺す!!)」』



2人の気持ちが一緒になった時、問題のバカが現れた。
飄々とした態度で、片手を挙げながら立っている。


「イヤ───ごめんごめん。今日は暑くて


『「「だまれっ!!」」』……え?」



めずらしく、3人からの突っ込みが入った。
しかも、突っ込む言葉がいつもと違っている。
呆けたカカシを3人は一瞥して、任務内容を聞き出した。
3人とも、とっとと終わらして帰りたいのだ。



「今日の任務は…………、合同任務だっ!」



にこやかに言い切ったカカシを、2人は今にも殺しそうな目で見た。

「ちょっと!?合同って、どこで!?何時からよ!!」

「あー、第10演習場に、9時だったかな?」


ちなみに、今は11時。


すでに、2時間も遅刻である。

『っ、いい加減にしろってばよっ!!』

ナルトは怒りながら、集合場所へ走り出した。その後に、サスケとサクラもついていく。

「あはは……。ごめんねー。」
全く反省していないように謝るカカシを放って、3人は第10演習場に急いだ。





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