NARUTO長編(仮)

□13.アカデミー(3)
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さあ、いよいよサスケ達名家・旧家が入学してくる。

3年編成のクラスなので、最初は別れるだろう。

しかし、最後の一年は、一緒になる予定だ。


「……ナルト?」

「………なんでいんだよ」

『すでに2年通ってるからな。今年で3年目だ』


ナルトは、突然掛けられた声に驚きもせず、振り返りもせず答えた。


「「うそだろ?」」


後ろにいる二人が声を揃えて言ったので、ナルトはゆっくり後ろを振り返った。

口をあんぐりと開け、ナルトを凝視している二人。

その二人の後ろには、少し離れた場所で、ネジとイルカが二人を見守っていた。


『うそじゃねえ。ああ、お前らも、表のうずまきナルトの時はあまり関わるなよ?特にサスケはな』


ナルトがそう言うと、サスケは上の空のまま頷いた。


『まっ、2年は別のクラスだ。再来年からよろしくなっ!』


ナルトは二人にそう笑いかけた。

すると、二人は真っ赤になり、別の意味でまた固まった。

その後ろでも二人が真っ赤になりながら固まっている。


『どうした?風邪でも引いたか?』

「「「「なんでもないです」」」」

《犠牲者をこれ以上犠牲者にしてやるな》


九尾の言葉が分からず、首を傾げてしまう。

とりあえず何でもないと言ってるので、放置しておくことにした。


『じゃあ、任務に行きますか。どうせ、今日で昼間の任務は終了。後は、夜だけだ。まあ、夜もほとんどないだろうな』


アカデミー通うことになるし。血の臭いは危険だろ。

確かにナルトの言うとおり、匂いに敏感な奴がいる。

バレるわけにはいかない。

だから、任務は入ってこないだろうと言っているのだ。



正確には、ナルトが行かないようにするのだが。



方法は勿論、三代目にお願い(脅迫)してだ。






『じゃあ、行きましょうか!』


ナルトの合図で、全員姿を消した。今日の任務は、簡単なものだった。

そして、火影から告げられたのは、アカデミーを卒業するまで、任務はほとんどなし。

それに、殲滅などの任務は一切受けなくてよいということだ。

まあ、その代わりに、その任務は全部総隊長の蒼煉の所に回るのだが。

つまり零番隊は動かないが、蒼煉として、ナルトは動かないと行けないのだ。


『(やっぱり、一度シメておかないとなあ?)』


ナルトの笑みは、悪魔の笑みだったらしい。

とりあえず新しい禁術書2本で我慢してもらった。

幸せそうに帰っていくナルトを見て、火影は思わずため息をついた。



「儂は、あやつの育て方を間違えたかのう?」



その呟きに返ってくる声はなかった。




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