NARUTO長編(仮)

□9.修行(3)
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イタチと別れた日の朝、うちは滅亡の話で里は持ちきりだった。

うちはを滅ぼしたのはイタチだという情報も思った以上に早く回った。


『以外に早かったな』

「そうだな。まあ、あんだけ血の海じゃしかたねえだろ」

「兄さん大丈夫かな?」

「イタチも、やるとなると徹底的ですからね」


零番隊室にいるのは、紅狐ことナルト、隊長の蒼影、サスケ、イルカだ。

今日は、イタチが里抜けしたことにより、任務は中止となった。


『また、大変なことになりそうだな』

「火影様がどうにかするだろ」


蒼影は、暗号を解きながらナルトの言葉に相槌を打った。


『今日は、外に出ねえほうがいいよな?』

「そうだな。アカデミーも休みになったぐらいだし」


イルカはアカデミーが休みになったので、零番隊室に来て、久しぶりにゆっくりしていた。

零番隊室には許可された者しか入れないようになってる、というか総隊長であるナルトが勝手にそうしたので、
シカマル以外は全員変化を解いていた。

今じゃ、零番隊室は、全員の家みたいになっている。


コップ・冷蔵庫・食べものなど、日常品は完璧にそろっていた。

本や巻物など、自分の趣味や、楽しむ物までそろっているぐらいだ。


足りない分は、シカマルやイルカがちょこちょこ買い足しにいっている。



ナルトは外にでれないし、サスケは、注目の的になっちゃうし。














『暇だ』


あれから、何時間経ったのだろうか。

ナルトは、ソファに寝転がったまま漏らした。

周りも、同じような気持ちのようで、ナルトの言葉に苦笑している。


『シカマル、なんかない?』

「あるわけないだろ」


シカマルに問いかけるも、冷たくあしらわれてしまう。


『う〜。慧は?』

「ないですよ」

『サスケ』

「ない」


全員に、ないと言われ、ナルトはソファに顔を埋めた。

どんだけ暇なんだよと思わなくもなかったが、任務もなければ、禁術書もすべて読み終わった。

確かに、ナルトからしたら暇以外の何ものでもないのだろう。






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