NARUTO長編(仮)
□8.出会い(サスケver)
1ページ/13ページ
零番隊に新たなメンバーが加わり、相変わらずの毎日を暮らしていた零番隊。
しかし、そんな中で、ナルトの耳に嫌な噂が入ってきた。
“うちはのクーデター”
というより、ナルトからしたら、“九尾の器の暗殺”の方が大切だった。
『俺を殺そうなんて、うちはもバカか?』
《バカなんだろう》
『バカなんだな。仮にも、総隊長の俺をねえ………』
ナルトは、誰もいない空間で九尾と話ながら、禁
術書を読んでいた。
総隊長として、上忍としての任務を入れられ、休みがないのだ。
かわりとして、禁術書5冊で我慢するという条件に、任務の毎日を過ごした。
『やっぱ、5冊じゃ足りなかった……』
《また、一週間ぐらい頑張るか?》
『それはやだ』
疲れてしかたない。イタチやシカマルを誤魔化すのも一苦労だ。
イルカは、零番隊に入ったが、結構任務にかり出されている。
まあ、イタチと同じくらい強いとなれば当たり前だろう。
『そんなことより、イタチの耳にも入ってるのかな?』
《どっちかというと、イタチに暗殺の役目をやらすんじゃねーか》
『なんで?』
《お前の近くにいるから》
『ああ、なるほど』
もとより、イタチがナルトを殺すとは思っていない二人は、緊張感の欠片もなかった。
『う〜ん、イタチ、バカな真似しなきゃいいけど』
《………………》
九尾は無理だろと思った。ナルトのためなら、うちは一族を絶滅させそうだ。
《(ナルトのためなら何でもするような男だからな……)》
そんなイタチを唯一動かせる子供は、楽しそうに禁術書を読み漁っている。
・