NARUTO長編(仮)

□7.新たな零番隊隊員(慧ver)
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『ねえねえ、俺、新しく零番隊に入れたい奴いるんだけど?』

「ナルト?」

「ナルト君?」


ここは、零番隊待機室。別名、遊び場・くつろぎ場。


「一体それは誰なんだい?」

『たぶん、翠月や蒼影なら知ってると思う。慧って暗部』

「ああ、彼ですか」

「てか、何でナルトが知ってるんだ?」

『たまたま見たから。それに、あいつ俺たちと同じ』

「というと?」

『表では実力を隠してる。てか、二人は正体知らないの?』


「「知らない」」



ナルトは二人の言葉を聞いて、ああと思った。

ナルトが、慧の正体を知ってるのは、総隊長として暗部のことを把握してるから。

上忍のナルトが知るはずないことなのだ………普通は。


しかし、ナルトは普通じゃないことを二人は知ってるので、特に疑うこともなし。


「誰なんですか?」

『うみのイルカ。アカデミーの教師』

「彼が……ですか?」


会ったことがあるのだろう。イタチは驚いたようにナルトをみた。


『たぶんね。ねえ、零番隊に入れていい?アカデミーなら、外のこと、いろいろ知れそうだし』

「まあ、確かにな」


今頃、シカマルの頭の中は、イルカをこちらに引き込む方法を模索してるに違いない。


「ナルト君がそういうのなら、反対しませんが」


ナルト主義のイタチは、ナルトがしたいことをさせるをモットーにしてるので、反対はしない。

てか、モットーにまでするほどじゃないと思う。

誰かが、絶対に知ったら突っ込むだろう。


あいにく、ここにはそれを知っても突っ込む奴はいない。どちらかというと、同士は……いる。


「でも、大丈夫か?」

『さあ?』


危険性を何一つ考えてなかったのか、ナルトは巻物を読みながら、適当に相槌を打った。


『んじゃ、行ってみる?』

「「どこに?」」

『慧のところ!』


ナルトは、そう言うと、立ち上がった。


『今日は任務はないって。じいちゃんが言ってた』


つまり、火影も賛成しているということか。


『じゃ、チャッチャッと行っちゃいますか!』


ナルトはそう言うや否、部屋から出ていった。

勿論変化し、黒ネコの仮面を被って。


「行くか」

「そうだな」


シカマルも蒼影に変化し、黒ネコの仮面を被った。

イタチは、ため息をつき、残りの黒ネコの仮面を付け、後を追った。







―――黒ネコ。

零番隊に入れば、全員がこれ黒ネコを付ける。


“黒ネコは避けて通れ”つまり、正体を暴こうとするな。零番隊に関わるなということだ。







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