NARUTO長編(仮)
□4.修行(2)
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ナルトとシカマルが修行し始めてから、約2ヶ月近く経とうとしていた。
二人は、5歳半である。
今日も森の中で、ナルトとシカマルが走り回っている。
『影分身の術』
「影首縛りの術」
あちこちにナルトがいて、あちこちで影がうようよと動いている。
正直、一般人から見れば、気持ち悪い光景だ。
「多重影縛りの術」
『うわっ!』
あちこちで、ボンボンッと煙が上がった。
煙が晴れると、そこにはナルト1体とシカマルしかいなくなっていた。
『やるじゃん』
「よっしゃー!」
これなら、暗部相手でも通用するだろう。上忍なら、確実に勝てる。
あれから、影真似を自在に操り、具体化できるようにまでなった。
その成果は、ナルト自身も目を見張るものがある。
《奈良の小僧、結構やるな》
『(うん。これなら、上忍相手なら勝てるよ)』
いろいろ模索してるシカマルを見ながら、九尾と会話する。
『(どうしようか?体術の方も、大丈夫だし………術もいろいろ教えたし)』
これ以上教えることはないだろう。
『シカマル、これからどうする?』
「何がだ?」
ナルトが、近づき声をかけると、振り向きもせず、シカマルは聞き返した。
『(完璧に気配も読めるようになったな)……これ以上教えることなんてないんだが……。あとは実践あるのみだし』
「あー」
シカマルは、一旦顔を上げ、頭を掻いた。
「なんか、おもしれーことないか?」
『おもしろいこと?』
いきなり言われても、思いつかない。
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