NARUTO長編(仮)
□2.出会い(シカマルver)
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シカマルは、人よりも頭ができていたのか、誰よりも賢かった。
そのせいで、周りからは異端者として扱われるようになった。
唯一、自分を普通と見るのは両親ぐらいだ。
何度か殺されそうにもなった。
なるべく、自分でどうにかできるようにと、両親に内緒で、倉の中を漁ってみた。
巻物を持ち出しては、それを読み、術を覚えた。
といっても、簡単なものしかなかったが。
そこで見つけたのが、九尾についての巻物だった。
「なんだこれ?」
九尾が里内で暴れ、四代目が倒したということが記されていた。
しかし、内容を呼んでいくうちに矛盾点を見つけた。
―――なぜ、九尾が里を襲ったのか。
―――四代目が倒したとあるが、本当に九尾を倒せたのか。
―――九尾などの尾獣は、一体何ものなのか。
気になったシカマルは、こっそり夜になると家を抜け出し、図書館などで調べるようになった。
時には、図書館の奥に忍び込んでまでして探すようにまでなった。
そして見つけたのが、九尾は土地神であり、四代目は倒したのではなく、封印したことだった。
ただ、何処に封印したのかまでは分からなかった。
しかし、人より頭の回転が速く、賢かったシカマルには、考えれば予想ぐらいはできることだった。
四代目は里を、里人を愛していた。そんな彼が、他人の子に、九尾を封印するとは思えない。
だとしたら、誰に。
ここでは、四代目の子供が一番あり得そうだが、四代目の子供はこの事件で、生まれる前に亡くなってると記されている。
……本当にそうだろうか?
もし、四代目の子供が生きていたら?
1人だけ、可能性がある少年を知っていた。
四代目と同じ金髪を持つ少年。なぜか、周りから嫌われてるようで、外に出てるのを見るたび、服がボロボロになってることが多い。
「(たしか……うずまき………ナルトだったか?)」
うずまきと言えば、四代目の妻がうずまきの姓だったはずだ。
以前呼んだ書物(閲覧禁止書物)に書いてあったのを思いだした。
一度、ナルトをしっかり見てみる必要があるかもしれない。
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