『君が笑顔でいるために』 完結

□4.Chance
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「集合!!」


翌日から参加することになったリョーマは、一応一年の中にいた。

……しかし、顔は不満一杯である。



「一年は、ボール拾いと素振り500回とに分かれてやること。2、3年はサーブ練習。
 レギュラーは練習メニューをこなすように。以上、解散!」



来ない竜崎先生の代わりに指示を出すのは、部長の手塚。


「「「「「はい!!」」」」」

「…………」


元気よく返事するテニス部。

リョーマは、そんな彼らを冷たい目で見ていた。




























パーンッパーンッ


2、3年が練習してる中、リョーマを含む一年半分は球拾い。

正直、アメリカじゃ専門の人がいたから、球拾いなんてしたことなかった。

……メンドクサイ。



「(こんなんじゃ、いつまでたっても試合できないじゃん。………時間………ないのに………)」


もともと口数の多いリョーマじゃないので、無言で球拾いしてると、周りから距離を取られた。

近寄りがたい空気を出していたのだろう……。

しかし、リョーマからすれば、この方がよかった。

下手に近づかれるよりは…………




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