『届かない真実』 完結
□18.テニス
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「えーちーぜーんー!!」
「……近所迷惑ですよ、宍戸先輩」
「もう少し、大人しくしとれや」
どこからか、噂(?)を聞きつけたのか、氷帝レギュラーがリョーマの家に集合していた。
学校は休んだらしい(跡部の力によって)。
「……なんでいるんスか?学校あるでしょ」
「テニス!しよーぜ!今日一日、やるんだろ!?」
「……親父と、家で打つだけっスよ?」
リョーマ眠たい目を擦りながら、そのまま中に入っていった。
…………扉は開いたまま。
「……これって、入ってOK?」
「いいと思うC〜」
「リョーマ、かわいかったわ」
「ウス」
ーーーキキィッ
「何してんだ?アーン。入らねぇーのか?」
車で現れた跡部は、部員たちを見ると、気にせず中に入っていった。
「何で、最期に来た奴が、最初に入ってんねん」
呆れながらも、忍足は跡部に続いた。
残りのレギュラーも顔を見合わせ、あわてて中に入る。
「あら、いらっしゃい」
快く迎えてくれたリョーマの母親に、挨拶をすませると、テニスコートに行ってみた。
すでに、リョーマと跡部が打ち合っている。
「っス、まだまだだね」
「朝弱いくせに、テニスになると強くなるんだな」
やっぱり負けた跡部は、苦笑いしながら、コートを出る.
「親父、今いないから、それまで誰か相手してよ」
用事かなにかで少し出かけた南次郎の代わりに、対戦相手を求めた。
もちろん、誰が相手するか、争いになったのは言うまでもない。
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