『届かない真実』 完結
□17.決意
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―――――月曜日
リョーマは休んだ。……というより、跡部が家に帰してくれなかったため、学校に行けなかったのだ。
「ねぇー、景吾。家に帰りたい」
「今日、帰してやるよ。それまで我慢してな」
パソコンをいじりながら、リョーマの頭を撫でる跡部。
その返答に、リョーマは不服そうだった。
そして、夜、リョーマは家に帰った。跡部と一緒に。
リョーマは部屋に戻されたが、今では跡部が南次郎と何かを話している。
この様子だと、青学でのことを話しているのだろう。
「……マジで、先輩たち死んじゃうじゃん」
冗談にならないようなことを呟くが、止める気はない。
リョーマは今日休んだ分の教科書を見ていた。
英語は論外。ヤバいのは古典ぐらいだろうか?
でも6歳まで日本にいたリョーマは、日本語はそれなりに理解している。
ただ、直球かつ面倒くさすぎて、素直な答え(思ったこと)を書くので、国語の点数は低いのだ。
もちろん、本気で解けば化学や数学(90点以上)と同じ位とれるのだが……(取る気がないだけなのだ)。
…………余談だが、英語は常に100点である。
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