『届かない真実』 完結

□7.最終日
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―――ヒソヒソ

「なあ、また裏切り者が夜に会ってたらしいぜ」
「本当。あれぐらいじゃ、ダメだったんだね」
「もう少し、きつく据えるべきか……」
「反省の色は見えないようだな」

不穏な空気はまだ拭えない。










―――――合宿最終日

その日は、試合を自由に行うという………手の抜いた………コホン………お互いに腕を高めあう練習となった。


榊コーチが、自由に試合と言った瞬間、リョーマの元に、立海、氷帝の選手が集まった。

「まだ、最後まで……「いいやん。ほな、俺も………。越前ー!!」……忍足……」


リョーマがいれば、榊のコーチとしての威厳も何もない。

しかし、それはそれで、榊も許してしまうから手におえない。

………結局、リョーマが一番なのだ、みんな。





「何アレ。チヤホヤされて、いい気になるなっつーの」

菊丸が侮蔑したような視線を向けて、吐き捨てた。

どれだけ、リョーマが可愛かろうと、青学には悪いようにしか映らないのだ。


「裏切り者には制裁を。合宿が終わったら、覚悟しとくんだね」

不二は開眼した状態で、ニッと笑った。



リョーマたちは、まだそのことに気づかない。



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