『届かない真実』 完結
□2.相談
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「ねぇ、景吾。最近、リョーマの様子、変だと思わない?」
「それは俺様も思ってた。でも、青学に関する噂とかねぇーからな」
「……今度、合宿でも開いてみる?」
「合宿か……。なら、俺様のところの別荘はどうだ?そこなら、リョーマも落ち着くだろ」
「そうだね。じゃあ、そこをお願い。
……ねぇ、覚えてる?リョーマと出会った日のこと」
「……ああ」
「どうして、こんなことになっちゃったんだろうね。リョーマは優しい子なのに……」
「……精市。だから、俺たちが協力してんだろ、アーン?」
「そうだね。……あの僕たちがね」
いつでも顔を合わせればいがみ合い、リョーマに隠れて争奪戦を繰り広げていた僕たちが。
……もっとも、決着がつく前に、リョーマが止めに入るか、リョーマの父親に、リョーマを取られるかして、
一度も決着がついたことないけど。
「俺たちで、守りゃいーだろ。それに、今は俺ら氷帝も味方だ」
「それを言うなら、立海だって」
「ふっ、じゃあな」
「次は合宿で」
ある日の跡部と幸村の電話による会話。
3.命令