テニス短編
□Hospital Loveｒ 前編
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「テニス好きなんですね」
「ああ、君も相当テニスが好きなようだ」
「はい、大好きです。ずーっとテニスだけをしていたいぐらい」
今、俺の隣にいるのはリョーカと名乗る少女だ。
(なぜか)中庭に設置されたテニスコートでテニスをしている子供たちを優しい瞳で見つめていた少女。
気付けば一緒になってテニスをする子供たちを見て話していた。
「私、毎週火曜日と木曜日、それから日曜日に病院に来てます」
気が合った俺たちはまた会おうと約束して別れた。
毎週火曜日と日曜日と言えば俺のリハビリの日と同じだ。
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