『Lost and Rescue〜囚われた心〜』 完結
□第1部 脅かされる心1
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* *
「俺、堀尾!よろしくな、越前!」
「んー」
「って、聞いてんのかよ……」
「きいてるきいてるー」
「お前、テニス部に入んのか?」
「さぁ?」
「テニス部はスゲーんだぜ!なんせ――ペラペラ――……」
――ペラペラペラペラ
「だからさ!」
「……何言ってんのか全くわかんないんだけど……。
はぁー、悪いけどさ、もう少しゆっくり話してくれる?」
昨日、日本に戻ってきたばっかりでまだ日本語が耳になじんでないからさ。
「お前、今まで―――ドンっ―――うがっ「ねぇ、リョーマ君って今までアメリカにいたの!?」うぐっ……」
「……人、踏んでるよ……」
「英語ペラペラなんだね!」
「人の話……聞いてる?」
「アメリカって、やっぱり英語ばっかりなの!?」
「………」
……ついていけない……
「〜〜〜〜いいかげんおりろ!重たいんだ!!」
「なっ//!失礼しちゃう!!誰が重たいですってー!?」
「お前だお前!」
「何ですってー!!」
「……はぁ……」
ガタッ
「ねぇ、悪いんだけど、俺席外すから、2人に伝えといてくれる?」
「え?あ、うんいいよ」
「……Thank you.……えっと……」
「カチローだよ」
「Thank you,カチロー。俺は越前リョーマ。Nice to me too.」
「カッコよかったね〜、リョーマ君。すっごいキレイな英語だったし……」
「……カチロー君?もどっておいでー!」
「リョーマ君ともっと仲良くなりたいなぁ〜」
「カチロー君〜〜〜!!」
「なんか、大変な中学生活になりそう…………」
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