『届かない真実』 完結
□22.破滅
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「んじゃ、リョーマの退学と、工藤家は青学の支援は一切しないってことで、許してやんよ」
「お、お待ち下さい!!」
慌てたように南次郎を引き止める校長。
支援無しなんて、困る。
工藤家の怒りを買った。
それだけで、青学の名は名門から消えるだろう。
「お前等がリョーマにしたことに比べれば、マシだろ?
ババアはどうすんだ?氷帝行って、リョーマに構うか?」
「そうだねぇ〜。リョーマのテニスが見れるなら、そうしようか」
南次郎の提案に、スミレは頷いた。
リョーマに会えるなら、どこへでも行ける。
「じゃあな、青学さんよう」
南次郎はニッと笑うと、スミレと一緒にコートを出て行った。
残されたのは、真実を知らされたが、何も出来ず、全て失ってしまった者たちだけだった。
23.エピローグ 完結