『届かない真実』 完結
□18.テニス
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3回戦、リョーマVS忍足をやっている間に帰ってきた南次郎に、跡部は近付いた。
「どうするか、決めたようですね」
「まぁな。でも、とりあえずはお前ら二人に任せる。最期に地獄への片道キップを突きつけられたら、俺はそれでいいからな」
「分かりました。明日、リョーマと一緒に氷帝、立海レギュラーが青学に行きます。そこで、誤解だけ解いてきます」
「ついでに、お前らの関係も話しちまえ」
「……リョーマに嫌われるのは嫌ですよ」
「俺が許可したって言えば、大丈夫だろ。どっちにしろ、俺らもバラすつもりで行くからな」
「……なら、話します。その前にリョーマにだけ、言っておいてくれますか?」
「りょーかい」
「ウォンバイ 越前!6−3」
南次郎との話が終わると同時に、どうやら試合も終わったようだ。
「さて、相手してやるか」
ラケットを持って、コートに入っていく南次郎に、跡部は一礼すると、幸村に連絡を入れた。
……もちろん、返事はOK。
「くっくっく……。明日が楽しみだぜ、手塚。誰に手を出したか、分からせてやる」
帝王と魔王…………そして、閻魔が青学に乗り込んでくることを、まだ青学の愚かな者たちは知らない…………。
19.乗り込み