『届かない真実』 完結

□15.期待
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『着きましたよ』

「Thank you.」


二人はタクシーからおりると、早る心を抑えて、インターホンを鳴らした。


「Who are you?」

「Keigo Atobe.」

「Seiichi Yukimura.」



ーーーーーガラッ

「けいご!せいいち!」

中から飛び出してきたのは、成長したリョーマだった。


クリクリとした大きな瞳に、緑がかった柔らかい黒髪。

テニスをしているのに、白い肌。


間違いなくリョーマだ。


「久しぶり、元気にしてた?」

「Yes.元気だよ」

「J大会で優勝したんだってな?おめでとう」

「Thanks.けいごたちも、テニスしてる?」

「「もちろん」」

「じゃあ、明日しよ?」


かわいらしく首を傾げるリョーマに、二人はノックアウト。


可愛らしさ+笑顔。

昔より、レベルUPしていた。


「あれ?そういや、リョーガは?」

「ああ、いないよ?どっかに消えた」

「「は!?」」

「忘れた頃に、現れるんじゃない?」

分かんないケド……



リョーマはそういって、二人を中に促した。

久しぶりに会ったため、募る話はいっぱいある。

三人は南次郎が呼ぶまで、ずっと他愛も無い話をしていた。



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