『届かない真実』 完結

□14.記憶
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「え?アメリカ……ですか?」

「ああ。日本はこれ以上危険だしな。リョーマ自身、トラウマとして残しそうだから、アメリカに行こうかと思ってな」

「もう、日本に戻ってこないんですか?」

「さぁなー。もしかしたら、中学になる頃ぐらいには戻んじゃねぇーの?次はここじゃない場所に」

「ここじゃない場所?」

「東京にも、一つあるからな。もしかしたら、次はそこだな」

「そうですか………」


二人の落ち込み度は凄かった.

しかし、リョーマの為なら仕方ない。



……どうせ、会いたくなったら自分達がアメリカに行けばいいし?



「わかりました。アメリカなら子会社あるし、それの偵察とか何とか言って、様子見に行きますね」

「いつ、出発するんですか?」

「そうだな。……1週間後かな」


「「1週間後!?」」


急ぎすぎる引っ越しに、二人は驚きを隠せない。

でもやっぱりリョーマの為なら……

どうせ、会いたくなったら・・・以下略。










「じゃあな、リョーマ。テニス、やめんなよ?」

「次はアメリカで会おうね。僕たちのこと、忘れちゃダメだよ、リョーマ」

「ケーゴ、セーチ、また会える?」


「「もちろん」」

「うん!またテニスしようね!!」


そういって、リョーマ一家はアメリカに旅立った。





それから再会するのは3年後である。



15.期待
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