テニス短編

□Hospital Lover 中編
1ページ/4ページ







リョーカと出逢って2か月。

手塚は久しぶり(でもない)部活に顔を出した。

生徒会の仕事の引継ぎも問題ない。




「あっ!部長!」

「……桃城。俺はもう部長じゃない。今の部長はお前だろう」




この会話も何回目だろうか。

部活に顔を出すたび言っているが、相変わらず学習しない奴だ。




「……越前はどうした?」



辺りを見回すが、見当たらない。



「ああ、越前ならあそこっス!なんか、跡部さんが来て、2人で話してます」



桃城の指さした方には確かに越前と跡部がいた。

一切説明はされていないそうだが、よく口喧嘩をしているらしい。

結局、跡部が折れる形で決着がつくらしいが……



「(……一瞬、越前がリョーカに見えたのは気のせいか?)」



今は2人でじゃれているようだが、跡部の表情がリョーカに向けるそれと同じだった……。






次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ