テニス短編

□恋人(花嫁)争奪戦リョーマ♀のハートは誰の手に5 完結
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「「「越前!俺たちの中でだれが一番好きなんだ!?」」」







ある晴れた良き日……


青学の校庭に男たちの声が響いた。

言わずもがな青学・氷帝・立海・四天宝寺の(元)レギュラーたちだ。



よっぽど青学テニス部の練習を邪魔するのが好きらしい。



部長・副部長の桃城と海堂もあきれて、テニス部員も慣れたように避難して練習している。


そして一番の当事者で被害者のリョーマといえば……




「堀尾、遅い。もう一歩早く踏み出して」

「カチロー。もっと前につめて、ボールしっかり見る」

「荒井センパイ、もうちょっと正確に打ってくださいねー」

「林センパイ、荒井センパイの右横狙って撃ってみてください」



……と、まったく相手にしていなかった。


もうお見事としか言えないぐらい。



(元)レギュラーたちの声だけが空しく校庭に響いている。





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