『Lost and Rescue〜囚われた心〜』 完結
□第1部 脅かされる心7
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練習試合後、リョーマは氷帝トリオが送っていくことになり、その場で解散になった。
「なぁ、宍戸、向日、芥川」
リョーマが着替えに行ってる間、待っていたトリオに桃が声をかける。
「ちょっと聞きてぇことがあんだけどよ……」
「リョーマのことか?」
「ああ」
軽く目をそらしながら頷いた桃城に、トリオは顔を見合わせる。
リョーマに何かがあったことは明白。
そして、3人の頭にはもしかして……という言葉が。
「明後日、空いてるか?」
「ああ……部活はねぇーから大丈夫だ」
「……なら明後日の1時にストリートテニスコートに来いよ」
「リョーマの様子も聞きたいC〜」
宍戸と芥川の言葉に頷く桃城と海堂。
その後ろでは手塚も頷いていた。
そして約束の日―――――
青学トリオは駅で待ち合わせた。
今は12:30.
まだ約束まで30分もある。
流石に向こうはまだ来てないだろうと思いながらも3人はストリートテニス場に向かった。
「あれ?お前ら、もう来てたのか?」
予想は外れ、まだ来てないと思っていた氷帝トリオはすでにそこにいた。
テニスをしていたのか、宍戸と向日の手にはラケットが握られ、若干、汗をかいている。
芥川はベンチに横になっていたが、寝てはいないようだ。
「お前らもまだ30分前だぜ?」
苦笑しながら宍戸はラケットをしまう。
「休みなのにわざわざすまなかったな」
手塚は3人に頭を下げた。
「気にすんなって、なぁ?亮」
「ああ、お互い様だろ」
「そうか……」
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