テニス短編
□歌声
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「みんなでカラオケ行こーぜ!!」
学校が休みで、部活が午前中までだった青学でそんな声が上がった。
「青学レギュラー全員でカラオケって、初めてじゃね!?」
浮かれきった声を上げるのは桃センパイ。
「確かにそうだね」
相変わらず何考えているかわからない顔で頷くのは、不二センパイ。
「にゃ〜、オチビと行くのは初めてだしね!」
猫語で話すのは、菊丸センパイ。
「こら、英二!桃も!あんまりはしゃぎすぎるなよ」
「ふむ。カラオケに来るのは今年は初めてだな」
はしゃぐ二人を叱る大石センパイと、
謎多きノートを片手に眼鏡を上げる乾センパイ。
「そうだね。今年は越前が来て、いろいろ大変だったもんね」
穏やかに笑っている河村センパイ。
「ふしゅ〜〜。はしゃぐな、バカが」
「誰がバカだと〜〜〜!」
「お前だ、桃城」
桃センパイを睨みつけている海堂センパイ。
「油断せずに行こう」
よく分からない事を言っている手塚ブチョー。
そして・・・
「「「越前(オチビ)はカラオケって来たことあるの?」」」
俺――越前リョーマ。
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