『届かない真実』 完結

□23.エピローグ 完結
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「今日から氷帝に入る、越前リョーマっス」

「リョーマに手を出したら二度と外は出れねぇーと思っとけ」

「「「「ウ、ウース!!」」」」


「リョーマ〜かわE〜〜」

「よろしゅうな」

「テニスしようぜ!!」

「……ちなみに、腹立たしいが、毎週土・日は立海のレギュラーが来る」


「……あれ、本気だったんだ、精市」


リョーマが氷帝に転校する時、幸村が土・日に会いにいくと言っていたのを思いだす。


「あいかわらず、過保護だね」

「これでも優しい方だろ?」


ガシガシとリョーマの頭を撫でてやれば、リョーマはムスッとしながらも、やられたままでいる。


「全員聞け。私の他に、一人コーチが入る。竜崎先生だ」

「主に、レギュラー見るからね」

「「「ウィース!」」」

「よし、行ってよし!」

いつものポーズをする榊コーチは置いといて…………


「「「「リョーマ!テニスしようぜ!」」」」


「リョーマは、俺様とやんだよ。なぁ?樺地」

「……俺もやりたいっス」


「んじゃ、やろ?カバジさん」

「ウス!!」



「「「カーバージー!!!」」」


「……今日は、練習になんないね」

「越前が笑ってるので、よしとしておきましょう」


笑顔でテニスするリョーマの姿に、レギュラーたちは、頬を緩ませた。


「リョーマが女の子だったらいいのに……。そしたら、結婚してずっといられるのに!」

「ずりぃー!」

「独り占めはダメだC〜」



「あの…………俺、戸籍上は、女っスよ?」



………………ハァ――!?




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