novel

□It's you I'll always love.
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「お前は俺の物でしょ」


そう言って彼の視線が蛇のように巻きついてくる。

そんな状態に、心地いいと感じてしまうほどに俺は彼に飲み込まれていた。


自分とは正反対で、考え方も行動の仕方も違って
自分が1やった時、彼はその何倍も先に進んでしまっている

絶対に惹かれたくない相手だったのに。
そんな相手にこそどんどん惹かれていく自分はマゾか。


いや、これは彼限定だろう。

彼の強い目力と存在感としつこさ、そして適度な不安定さ。
アンバランスだけどどこかバランスがいいと感じてしまう。


「ぁ、」


人は猛獣使いだとかなんとか、何かの本で読んだ覚えがある。
心の中に住んでいる猛獣を理性で押さえ込んでいる、と。

エン......ハギョンは首を噛むのが好きだ。

甘噛みなんて物じゃないほどの激痛が首に襲ってきても
それ以上に快楽に負けてしまう。

軽々と俺の膝の上に乗っかるとすぐに首筋に舌を這わせ
そしてガブリっと、噛み付くのだ。

まるでこれは自分の所有物だ、と言わんばかりに。


「レオもテグンも、全部俺の物でしょ」


そう言いながら首を噛んで、肩を噛んで、鎖骨を噛んで
ガリッと言う音を気持ちよさそうに聞いている。

甘噛みとはレベルの違う、尋常じゃない痛さに思わず顔をしかめると
彼はまた嬉しそうに歯に力を入れ出す。

それと同時に柔らかい唇と熱を帯びた舌とが襲ってくるから
ハギョンのギャップにクラクラしてしまう

離れたと思ったら今度は自分で自分のシャツのボタンを外し始める。


やっと回ってきた、俺のターン

まだ外している途中の手をとって頭の上に組ませて、押さえつける。
動けないように痛くしてるのに
ハギョンは満足そうな顔をテグンに見せた。

手首から肩まで一本の線を描くように舐め取って彼を堪能する。
女性のような感触は味わえないけど彼自身の独特な香りと味がした。

ダンスで鍛えた筋肉の肉厚な部分が俺は好きだ。

筋肉がない訳でもなく、ありすぎる訳でもなく、いい具合に引き締まった腕と足が好きだ。


「噛んでよ」


開けたシャツはそのままで、余りにも色っぽい顔でそう言うから
テグンはそのまま引き寄せられるようにそこにたどり着き。




俺は彼の、して欲しいことに従うだけだ。

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