novel

□shampoo
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「ねぇ、ほんとに一緒に入るの?」


ビクビクと話しかけてくるエンヒョンに僕ははい。の一点張りをした


あは、そんな顔したらダメなんだって、ヒョンは。

ただでさえ可愛いのにそんな顔するから興奮してしまうんだってば


「早く脱いでくださいよ。なんなら脱がしてあげてもいいですよ?」

「バッ、バカなこと言うなよ!!」


そうやって意地悪な言い方してあげると渋々服を脱ぎだした


別に。
至って真面目なのに。

僕がそうやってふざけたことばっかり言ってるって思ったら大間違いです



お風呂を一緒に入ろうと言いました。

そしたらヒョンは最初は乗り気でいいよって言ったのに
今更怖気づいてくるなんて格好悪いにも程があります。


ステージの上のヒョンはあんなにもかっこいいのに。
なんだか本当にもったいない人だなぁこの人は


別にそういう事しようって考えて提案したわけじゃないのに。

ただヒョンとお風呂楽しみたいって考えてただけなのに。


なんだか寂しくなってくる。


まぁムードがあれならそういう事になりかねませんがね!



シャワーを出してお風呂場を温めてると漸くヒョンがピョコッって顔を出した

顔を赤らめて目を合わせようとしないヒョンが可愛くて仕方がなかった


「もう、いい加減にしてくださいよ〜」


腕をとって中に連れ込み転けないように腰を支えてやる。

ますます赤くなるヒョンの顔に笑ってしまう


あは、我慢できるかなぁ僕


別に裸なんて見たことあるけど、なんかもう
ヒョンの表情とか動きとかそういう雰囲気醸し出しすぎてて耐える方が難しいかもね


ゴクリと息を飲んで、冷静さを取り戻す


「じゃ〜ん!このシャンプー洗ったあとなんとチョコレートの香りがします〜!」

「なにそれ新しい」


ヒョンの特徴的なはは!って笑い方がやっと聞けてホッと胸を撫で下ろす


「ホンビナの頭俺が洗ってやるよ」


シャンプーを手にとって子供みたいに無邪気で楽しそうな顔にこっちまで笑顔になりそう

釣られ笑いとでもいうのかな?


「じゃあ僕も洗ってあげます〜!」


お互い向き合ってお互いの頭に手をかける

エンヒョンの手が頭を撫でるたびに心臓が飛び出そうな感覚に襲われる
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