novel
□Christmas Special
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2013.12.19(Thu)
Mcountdown Christmas Special Stage
歌うのは先輩お二方と僕と、なんとエンヒョン。
「緊張してます?」
歌詞が書いてある髪を見つめたまま表情が固まって動かないエンヒョンの隣に座って話しかける
「あは、まぁね」
ステージの企画を聞いたのはつい先日。
その時のエンヒョンは今思い出しても面白いくらいに驚いてた
「レオの方がうまいのになんで!?」
正直な話みんながみんな思ったことだろう。
エンヒョンが下手なわけではなく、レオヒョンが上手い。
それにエンヒョンはダンスで光っているじゃないか
忙しいスケジュールの合間を縫って練習して
最初は楽しそうにやってたものの、日が近づくにつれてどんどん緊張してきたらしく
12/19、今日のエンヒョンは口数も少なく元気もなく表情も一定でとどまっている
「大丈夫ですよ」
大丈夫。
ヒョンのパートは全部僕がカバー入れるし
大丈夫。あなたなら。
スタッフからスタンバイの声がかかって楽屋を後にする
他のメンバーから応援の声をかけてもらってやる気が燃えてきた
「ケン」
「......はい?」
「頼りにしてるよ」
後ろを歩いてたエンヒョンに名前を呼ばれて振り向くと
精一杯に笑顔を作ってて
思わずニッと口角が上がる
「任せてください!」
頼りにしてるのは僕のセリフ。
あなたが隣にいるだけで緊張は吹き飛ぶし落ち着くし
何よりも僕はレオヒョンよりあなたの声の方が好みです。
あなたの性格がよく声に現れてる。
優しくて純粋で真っ直ぐな、そんなあなたの声が僕の中に染み込むんです。
疲れなんて吹き飛んでしまいそうなくらい
あなたの存在に僕は助けられてる
だからヒョン、あなたはもっと自信を持ってください。
僕は何があろうとあなたの味方ですから。
「ヒョン、ファイトですよ...!」