世界が変わる

□第三章
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玲奈Side


今日は久々にSKEの色んなチームのメンバーが揃ってのレッスン。

とはいっても、自主練に近いのでまずは集まった順にストレッチをやっている。





「玲奈さん?何かそわそわしてません?」

『えっ!?そ、そうかな…?み、皆で久々に集まるからかな!?』





ちゅりに話しかけられて思わず声が上ずってしまった。

そんなに…そわそわしているかな…。

だって、今日は来てくれるって言ったし、やっぱり意識してドアが開くたびに見てしまう。





「ほら、また。さっきからずっと入り口気にしていますよね?」

『そそそ、そんなこと!』

「あるよー、さっきからずーっとみてる!」

『じゅ、珠理奈…』

「うんうん、皆気付いているよ?誰か来るの?」

『優香ちゃんまで…』

「玲奈さんの大好きな人でも来られるとか?ふ、古川寂しいけど応援いたします!」

『もう、あいりん!』





なんか皆が集まって私を弄りだす。

最近なんか…こんなこと多くない?

そんな挙動不審かなー…。





またドアが開く。




「あ…」




皆が注目する。




「お疲れさまー!」




その場がぱあっと明るくなる。





「宮澤さん!」

「嘘っ!み、宮澤さんが何故ここに!?」

「佐江さーん!!」




嘘…ううん、本当だけど…来てくれた!


嬉しいっ!どうしようっ、今見られたら誤魔化せないくらいに笑顔な私!






「見ましたか?高柳さん」

「ええ。見ましたよ?古川さん」

「いやあ、待ち人はこちらのイケメンでしたねぇ、お二方」

「そうですねぇ、珠理奈さん」

『うううう…み、皆…』




もう手遅れだったようです…。
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