世界が変わる
□第二章
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佐江 Side
玲奈と出かけて美味しいお店に連れて行ってもらってリフレッシュできた。
組閣であれこれ共通点が増えたせいなのか、人見知りの玲奈が色々頼ってくれるのが嬉しい。
彼女の乗ったタクシーが見えなくなるまで見送るとそのまま宿泊するホテルへ向かう。
「よしっ、明日に備えて寝るか!」
歩き出したと同時にメールが着信。
“玲奈です。こちらこそありがとうございました!次は絶対に私にご馳走させてくださいね。楽しかったです(・ω・)”
「はははっ、マメだなあ」
そして続けてメールが着信するモーションが流れる。
“お疲れさん!もう舞台終わった?ちょっと話そうよ。時間ができたら教えてね!”
優子だ。
自分も忙しいだろうにタフだなあ。
感心するよ、うん。
「もうすぐ着くから大丈夫になったら連絡するよ!」と返信。
するとまたメールが来る。
「全く、メールラッシュだなあ…あ…」
“今日もお疲れさま!また明日も頑張ってね。暇ならメールしてくれる?”
「…ゆきりんかー」
ゆきりんはすごくメール不精なんだけど、佐江にはかなりマメだと思う。
そして佐江は元々マメだからそれに対して返すのも早い。
で、そのままメールしながら夜が更ける…なんてことも多い。
ゆきりんに早速返信する。
“お疲れさまー。暇じゃない!でもメールしてあげる!”
なんて意地悪なメールでも…
“何それー!返してるんだから暇なんでしょー?意地悪なんだから!”
すぐに返信が来るんだ。
ゆきりんとのやり取りは楽しくて仕方ない。
そんなやり取りをしながらホテルへ到着。
ゆきりんには、優子が用事があるらしくて電話が来るんだってことを言うと納得しておやすみの挨拶。
面倒くさがりなゆきりんが離れていても気に掛けてくれるのは本当に嬉しい。
…明日はこちらからメールしようかな。
早く会いたいってつくづく感じる。
チェックインして部屋へ入る。
シャワーを済ませて着替えて優子へメール。
折り返し電話がかかってきた。