ワンモアタイム

□第7話 『結』
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学校でもそれ以外でも、久美と二人きりになることは必然的に増えた。




というか…





『周りが気を使いすぎなような…』

「ええー?だってねえ?名前ちゃんも2人きりでラブラブしたいでしょ?」

『珠理奈ぁ…そんなに気を使わなくても普通にしてよ、普通に。ねえ?久美』

「そ、そうだよー!そんな気を使わなくてもっ」






なんだか最近、久美の顔が真っ赤になりやすい気が…。

思わず手をその白い頬に伸ばす。。






「…えっ!?」

『熱があるのかな?』

「うひひ〜。くーみんがお熱なのは〜♪」

「…珠理奈?」

「うっ…その鋭い目付き、怖いよぉ…」







もちろん付き合い始めて久美との関係は変わったと思う。



それは手を繋いでいる時間が増えたこと。

お互いに素直になれるようになったこと。

そして…2人きりになるとキスをすること。



実際、キスをする時は本当に甘い空気になったのを感じたとき。

キスをした後の久美の恥じらい方が半端なくて嬉しくてニヤニヤすると叩かれるまでがお約束。








「もうー…その顔、いやらしいよ?」

『ごめん…』







って言いながらまたキスをしたり…。








「ねえ…みて?名前ちゃんのニヤケ顔…」

「珠理奈…私ね、多分名前の考えていることがわかる気がする…」







はっ…!

だ、駄目だ、思わず思い出し笑いが顔に出ていたのか!?



両手で顔を覆うと玲奈の声が聞こえた。









「ふふふ、幸せそうだよね?名前ちゃん?」

『おっ、玲奈。うーん、そうだね…』








あれから玲奈はいつもニコニコと私達を冷やかしたり、嬉しそうに見守ってくれるけど…






実はまだ、自分の中で久美の事を玲奈の前で話題にする気にはなれない。

やっぱり、告白してくれたあの時の事を覚えているから。




でも久美はそんな態度は失礼だって言う。







「玲奈ちゃんは自分の中で急いで折り合いをつけてくれたんじゃないのかな…なのにそれを引っ張るのは駄目だよ」







それは分かっているんだよ。

でもなかなかそれをうまく態度に表わせないでいる。






そんなある日、玲奈に呼び出された。
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