短編集A

□誰を選ぶの?〜ゆきりんルート〜
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色々な子達と話したりしたけど…やっぱり最近ご無沙汰だったゆきりんと会う事にした。




理由は…何だろう?本当に久々だから?

それとも他に特別な何かがあるのかな?





自分でも分からない佐江は本当に最低だ。

でも…こういうのって元からの性格も関係あるんだろう。うん、そうだと思う。






『皆、それぞれに可愛いし、いいところがあるんだよなぁ…』





これって…性格と言うより病気な気もしてきた…。

何となく悲しい結論が生まれました。





そんなことを考えながらゆきりんに連絡をして約束をする。






“ほんと?今日会ってくれるの?ふっふー、嬉しいなぁ〜♪”

『わっ、ゆきりんがご機嫌だー』

“だって、普段は他の子達と会うのが忙しそうだし?”

『うーん。否定はしない!』

“えっ!開き直った?!”






不思議なんだけど…他の子達みたいにゆきりんに対してはご機嫌を取るような言い方をあまりしない。

安心感と言うか自信があるからなのか。




だけど他のメンバーに比べると全く会えてないのは確か。

忙しいよね、本当に。


でも…佐江が舞台をする時は何をおいても見に来てくれた。会いに来てくれた。

番組で共演する時もオフショットをよく載せてくれているし。

ひな壇で座っているときに離れていても気にしてくれるのは視線で分かる。

意外と佐江は敏感だからね?




















ホテルに着いて、ゆきりんの部屋へと向かう。




連絡をすると、ドアを開けてくれて…






「い、いらっしゃいっ!…佐江ちゃん」

『お、おうっ。久々に2人きりだね?』








会った時に佐江をみてすぐの表情がいつも嬉しそうで、佐江もすごくすごく嬉しくなる。

もちろん皆に好かれるのは嬉しいけど…何故なんだろう?

ゆきりんの笑顔は他の人たちと違う癒しがある気がする?








『癒し効果はマイナスイメージ?』

「それってマイナスイオンのこと?」








ゆきりんは佐江よりも頭がいいから色々教えてくれて助かります…。








「ねっ、こっちに来て!」

『ゆきりんが今日はデレりん…』

「ちょっ、私いっつも優しいでしょー!?」








そう言いながら佐江の上着を脱がしてくれる。


家庭的なイメージはないかもしれないけど、佐江には結構尽くしてくれるよね。
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