夢小説

□誤解されたら困ります。
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すると…




「お、お疲れさまです!」
『あっ、なあちゃんじゃないか。まさか会えるとは思わなかったよ。はははは』
「うわ、棒読み」
「名前ちゃんのキモいとこ駄々漏れだねぇ…」
「やっぱり清純派がすきなのかなあ」




お笑い3人娘が何か言ってるけど気にしない!




「あっ…そ、それって」



なあちゃんが恥ずかしそうに私の手元に目をやる。




『え?ああ、これは!思わず持ち歩いてしまったみたいだ…』




フッと笑うとなあちゃんの顔は真っ赤。

ああ、可愛い。




「あの、連絡いただけて嬉しかったです…」



なあちゃんがはにかみながらそう言うと




「なんだとー!?」
「ちょっ!あいりん!」
「隠れて!」
「むがむがっ!」




あいりんの叫びと珠理奈とちゅりの囁きが聞こえる。

が、既に姿は見えない。
…どこかに隠れてるのかな。



それはいいとして。




コホンと咳払いして向き直る。




『いえいえ、私も連絡先もらって嬉しくなっちゃってさ』
「ほ、ほんまですか?」




おお、関西弁。

咄嗟に出る女の子の方言の破壊力たるや!




「会った事もないのに連絡先を教えるやなんて、引かれるって不安で」
『全然!だってさ…前から乃木坂ならなあちゃん推しだったからさ』
「…どうしよ。嬉しい」





なんか…いい雰囲気じゃない?

とってもいい雰囲気じゃない!?

よーし、おじさん張り切っちゃうぞっ。






「聞きました?珠理奈さん」
「名前ちゃんって玲奈さん一筋なんじゃ…」
「何なら玲奈さんは乃木坂にもいたのにどういうことですかねぇ」




余計な会話が聞こえる気がする…。





「あの、それで苗字さんは…」
『名前』
「え?」
『メールでも書いたでしょ?苗字じゃなくって名前って呼んで!って』
「で、でも恥ずかしくて…」
『えー、なんで?』
「恥ずかしいですよ…」
『文字では書いてたのに?』
「そ、それは…もうっ」
『うひひひひ』
「あはははっ」
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