傍にいたいよ@(長編)


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ーこの頃は、
毎日毎日一緒に帰って

色んなとこに出かけて

カラオケに行っては愛を育み

家に帰ればすぐにメールして

一日100通なんて普通だった


それくらいラブラブで夢中で

どんなときでも繋がっていたくて


これから先、おばあちゃんになっても一緒にいようね

なんて約束したり




でも、いつからなのかな?





あなたの心が私から離れていったのは



またあの優しい声で
愛しそうな目で

“陽菜”

そう言って

ぎゅっと抱きしめてょ











ー高校3年11月

気付けば、付き合い始めてからもう1年経っていた


優ちゃんとは毎月毎月記念日のお祝いして、ここまで来たね



でも、今年は私たちも受験生

だから優ちゃんと相談してメールは一日5通までって約束したの





…でも、それがちゃんとできたのは最初の3日間くらいで、
優ちゃんへの想いが強すぎて、送らずにはいれなかった



私はいつもそうだ

誘惑に弱い



カラオケだって、遊びに出かけるのだって、優ちゃんと一緒にいたいっていう思いに負けて
いつも誘うのは私だった



だけど、そんな私を優ちゃんがコントロールしてくれて




どうしようもなく
だらしなくて、幼くて、泣き虫な私をいつも引っ張ってくれた



お母さんみたいだった









思えばこのころからだったのかな


こんな私に嫌気がさしてたの?



教えてよ優ちゃん、

私どうしたらよかった?

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