傍にいたいよ@(長編)


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陽菜side

あの約束から一週間後、優ちゃんとカラオケに行くことになった



自分から誘った割になんか緊張する




ガチャ
バタン

『陽菜〜』
入った途端、優ちゃんに後ろから抱きしめられた

痛いくらいに強く


でも、その分優ちゃんの愛が伝わってきて幸せな気持ちになった



でも、一応カラオケだしカラオケらしいこともしたいな

『優ちゃん、とりあえず何か歌お』

そう促して2人で何曲か歌った



一気にいれた曲も歌い終わり、
優ちゃんが私を見つめてきた

私も優ちゃんを見つめ返した


そっと優ちゃんの手が私の頬をさすり、そのままその手を首の後ろに回し、段々と顔が近づいてきて

ちゅっ

触れるだけの、でも愛を感じるキスをした


お互い久しぶりで照れちゃって、おでこをくっつけてクスって笑った



でも、お互いすぐにもっと欲しくなって啄ばむように何度も何度もキスをした

優ちゃんは時折舌を出していれてこようとするけど、私はまだそれに慣れてなくて、気持ち悪く思っちゃうから拒んだ




優ちゃんは私が初めてじゃないから、その気持ち良さをもう分かってるんだよね

応えてあげられなくてごめんね




でも、陽菜にとっては何もかもが初めてなの
恋人も、手をつなぐのも、抱きしめるのも、抱きしめられるのも、キスも全部
優ちゃんが初めてなの



だから、優ちゃんと一緒にゆっくり歩んで行きたいよ





今日はキスしたり、抱きしめたり、修学旅行からの時間を埋めるようにうっくり過ごした


舌を拒んだ私に、優ちゃんはやっぱり優しくあの時みたいに
「ゆっくりでいいよ」
そう言ってるみたいな優しいキスをいっぱいしてくれた


優ちゃん、ありがとう



いつか応えるから

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