その花の香りに酔う前に……
□第四夜 江戸帝都
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「あれは……何?」
マリの案内で江戸が見える開けた高台へとでた
すると江戸ではなにやら巨大なAKUMAが二、三体何かと戦っている
「マリ、君の耳で何が聞こえる?」
「……あそこから、AKUMAの膨大な機械音に混ざって微かに……リナリー、ラビ……クロス部隊の声が聞こえます」
(あんな巨大なAKUMA相手に……)
コムイから聞いた話では、クロス部隊は船を襲撃され相当な怪我を負い、さらにリナリーはイノセンスが使えないらしい
「カァ……」
「師匠」
「うん、いってあげなさい」
師匠は頷いた
ユウ、マリとアイコンタクトをとって『烏面』を発動する
「……ラビとブックマンと、誰か知らないけどもう一人のエクソシストがAKUMAと交戦中……ノアを四人確認、現在戦っているノアはひとっ……!!」
『烏面』に集中して足元がおろそかになり、私はバランスを崩しそうになったところをユウに抱き抱えられた
(わ……)
私を抱えているのにユウの走るペースは変わらない
「気を付けろ!」
「あ、ありがとユウ!!」
「ミサキはノアを抑えててくれ!!神田、我々はラビ達を助けに行くぞ!」
「わかった」
「うん!!ユウ離していいよ、『黒翼』!!」
『烏面』から『黒翼』に形状変化させる
私はリナリーとミランダを襲うノアの元へと向かった
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