その花の香りに酔う前に……
□第三夜 ティエドール部隊
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「集まろう。10キロ圏内ならゴーレムで居場所を辿れるよね?」
『じゃ……リの……おっさんとこ…… 集合って……ことで』
(デイシャのゴーレム、調子が悪いみたい……)
『時間は?』
『夜明けまでだ』
ユウの一言で無線がプツリと途切れた
「みづげだ!!エグゾジズドだ!!」
「くっ……黒羽!!」
恐らく他の皆も私と同じようにAKUMAに見つかったのであろう
『ミサキ、聞こえるか?』
「ユウ!!『黒羽』!!なに!?」
『『界蟲一幻』死ぬなよ』
そう言い残して連絡が消える
(ユウ……心配してくれた……)
ユウが皆に連絡するとは思えない
「もう、心配性なんだから」
そう言いつつも、とても嬉しかった