その花の香りに酔う前に……
□第二夜前 千年の騎士
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「神田が行方不明に!?」
「えっ……ローマに行ったっきり連絡もとれないんですかっ!?」
マテールにアレンと三人で任務に行ってから2ヶ月ほどたったある日、私とアレンはコムイに呼び出されていた
「そう、ローマ郊外の遺跡で発見されたイノセンスを回収しに行ったんだが、同行していたファインダーと共に一週間前から連絡がとれなくなってね……」
今回は珍しく私とユウがペアじゃない任務だった
(ユウ……さすがに死んでることは無いだろうけど、無理してないか心配だなぁ……)
「彼らが姿を消した闘技場の周りにはAKUMAがいて、エクソシストでなければ近づくことができないんだ。そこでミサキちゃん、アレン君、二人に行ってもらうことにした」
「わかった、すぐ出発でいいね?」
「あぁ」
「行くよ、ロウ。アレン、船着き場に10分後に集合!」
私はさっさと踵を返し、司令室をあとにした
「ええっ、そんなに早くですかっ!?」
「はは、ミサキちゃんは神田くんの事になるといてもたってもいられないんだよ。早く行っておいで、アレン君」
「は、はい!」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「よろしくお願いします、ミサキ」
アレンは約束通り10分で船着き場に来た
「うん、よろしくアレン」
「二人でペア組むの……っていうか、ミサキとまともに話すの初めてですね」
「いつもユ…神田も一緒だからねー。でも私は、アレンとゆっくり話してみたかったし、これはこれでいいかなって」
(この前の任務で不思議に思ったこと、聞いてみたいしね……)
その後、汽車に乗り込んだ私達はコムイから渡された資料を読むことにした
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