その花の香りに酔う前に……

□第五夜T ノアの方舟
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「どわぁぁああああ!!






……ぐえ」






急降下する体が急に止まったと思うと次は圧迫感に襲われた

(く、くるしい……)

おそるおそる目をあけると、目の前には苦しそうに顔を真っ青にするラビの顔があった






「だ、大丈夫さぁ?」

「……ッ!!
だいじょ……」






だいじょうぶ、と最後まで言い切る前に誰かが私を引っ張った






「馬鹿兎に変なことされてないか?」

「あ、うん、なにもされてないよ」






(ラビを見て思わず反応してしまった……)

やっぱり私はまだラビが好きなのだろうか?

(てかここどこ?)






「なんだこの街は」

「!!……ここ、方舟の中ですよ!!」

「ええっ!?」






私達が落下したところは、家が立ち並ぶ街の道路であった

(方舟……?だから人間がいないのか)





「カァア」

「ロウ、近くにAKUMAを感じる?」






ロウは首を横に振った





「お、おい!!リナリーの下に変なカボチャがいるさ!!」

「カボチャ?」






一番の下敷きになったリナリーのしたにはぺちゃんこになったカボチャんの傘があった








「っは!!どけレロクソエクソシスト!!ぺペッ!!」

「しゃべった!!」





もとの形にもどった傘は急にしゃべりだした


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