あなたと出会えて
□エピソード3
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敦子side
私は今、同じ部屋に住む高橋さんの荷物の片付けを手伝っていた
見た感じではちょっとヤンキーぽかったけど
荷物の中にはそんな物はなく
少年漫画ばっかだった
それにきちんと自分のことはできると思っていたけど
どうやら、片付けは苦手なようだ
さっきから全然進んでない
まるで男の子みたいだ...
そして、ある程度終わったあと
高橋さんが私に話しかけてきた
み「ふぅー 終わったー
前田さんのおかげで早く終わったよ
ありがとね! 」
そう言った彼女の笑顔はとても綺麗だった
それにありがとうなんて.....
私は同級生にありがとうなどと言われてのは
はじめてだった
中学校のときも
バカにされることはあっても
感謝されることはなかった
だから、私はその言葉はとても嬉しかった
あ「どういたしまして」
すると、高橋さんの目が開いた
やっぱり私がそんなこと言うとおかしいよね...
私はバカにされるかと思ったが
み「よかったー
私、前田さんに嫌われてなくて」
あ「えっ?」
み「いやー、ずっと話してくれんかったから
嫌われてると思ってー 」
私はそんなことを言う高橋さんを見ると
なぜか笑ってしまった
すると
み「ちょい、ちょい
なんで笑ってんだよー」
そう言って私につっこんだ
私は高橋さんは
今までの人とは違う
そう思った.....