2人の関係

□エピソード5
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南side



最低だな、俺.....



俺は敦子が屋上を出た後



ずっと屋上で夕陽を見てた



今日の夕陽はいつもよりも綺麗だ



でも、俺の心には響いてこない



いつもはこの空をみたら


悩みを解決できたのだが



今はまったく解決できない




むしろ、敦子との思い出を思い出す



遊園地に行った時に



観覧車から見た夕陽も今日のように綺麗だった




あの時はこんなことになるなんて思わなかったな.....



今まで通りにいられると思ってた.....




でも、俺が欲をだしたから



こんなことになったんだよな.....




てか、俺さっきから敦子のことばっか考えてんな



ダメだ 俺と敦子はもう関係ないんだから



思い出したらダメだ



俺はそう自分に言い聞かせた




すると、屋上ドアがあいた




そこには陽菜の姿があった


陽菜は俺の方に近寄ってきた



陽「南、どうしたの?」



南「別に、なんにもない」



俺は陽菜にも話すつもりはなかった


だけど



陽「私にはわかるよ


ずっと隣で南を見てたから


いつもの南はそんな顔しないよ


南が悩んでることくらいわかる」



陽菜は俺に言った



そんな陽菜の言葉に俺は少しイラついて



大きな声で陽菜に言った



南「なんで陽菜がわかるんだよ!?」



すると陽菜は落ち着いた声で


陽「だって私


南のことが好きだもん」



えっ?




俺は自分の耳を疑った



最初は嘘だと思ったが



陽菜の顔は真剣だった



陽「私は南のことが好きだから



ずっと南を見てきた


私は今の南が


悩んでることぐらいわかる



だから、私がその悩みを忘れさせる」



そう言って俺に抱きついた




そんな陽菜に俺も手を回し



俺と陽菜は口づけを交わした








これで敦子を忘れられる.....
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