2人の関係
□エピソード4
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南side
自分の気持ちを伝えるか.....
敦子は俺のことをどう思っているのかな
ただの幼馴染としか俺を見ているんじゃないのかな.....
あー、もう!弱気になっちゃダメだ
優にこんな姿を見られたらバカにされる
こういうときはあそこに行くか
俺は屋上に向かった
ドアを開けると屋上には先客がいた
その顔には雫があった
どうやら泣いているようだ
俺は心配になり声をかけた
南「珠理奈、大丈夫か?」
すると珠理奈は驚いてこっちを見て
すぐ涙をふいた
そして、笑顔で俺に話しかけた
珠「南、いたんだ.....
いや、ちょっと目にゴミが入って
だから、大丈夫 」
いくら俺でも、珠理奈が無理してることはわかった
南「無理はしなくていいよ
俺でよければ話きくよ」
そう言うと珠理奈はこっちを向いて
珠「ほんと南は優しいねー.....」
南「いや、俺は別に」
珠「いや南はほんとに優しいよ
私が困っていたら
すぐに助けに来てくれたりし
私が小さい頃にイジメられた時も
私を守ってくれた
だから私をそんな南を好きになった...」
南「えっ?」
今、好きって言った.....
珠「南は鈍感だから気づいてないよね
私、結構南にアピールしてたんだよね
でも、南は私じゃなくて
いつもあっちゃんを見てた...
今日だってずっとあっちゃんを見てた
南、お願い
私のことを
いや、私だけを見て 」
そして珠理奈は俺に近づき
キスをしようとしてきた
俺は珠理奈がそんなことを思ってたんなんてわからなかった
俺が気づいていたら珠理奈を傷つけてなかっただろうに
そんなことを考えると
珠理奈のキスを受けとめたら
傷つかなくて済むとわかっていたけど
南「珠理奈、ごめん」
俺がそう言うと珠理奈は離れた
そして、涙を流していた
珠「なんで... なんで私じゃダメなの.....」
ものすごくか弱い声で言ってきた
俺は珠理奈を傷つけるかもしれないとおもったけど
俺の本当の気持ちを言った
南「ほんと、ごめん.....
俺は別に珠理奈のことは嫌いではない
むしろ好きな方だ 」
珠「なら何で?.....」
南「気付いたんだよ
俺は敦子のことが好きなんだって
友達や幼馴染としてじゃなく
男して.....
だから、珠理奈の気持ちは受け取れない」
俺は正直殴られる覚悟もできていた
でも、珠理奈は
珠「そしたら、南...
絶対あっちゃんと
幸せになってね 」
そう俺に言ってくれた
俺は珠理奈にハンカチを渡そうとしたが
珠理奈は俺の手をはらって
珠「今は優しくしないで.....」
俺はハンカチをしまい
屋上をすぐに出て行った
ドアのところにいると珠理奈の泣き声が聞こえてきた
ほんとにごめん 珠理奈.....
でも、珠理奈のおかげでやっと決意ができた
俺は敦子に告白する.....