距離感

□エピソード10
2ページ/4ページ

敦子side


はー 今日も一日が始まるのか



こんなに楽しくない日々は始めてだなー



いつもは南と2人で楽しく登校した道も



今はいやなことを思い出してしまう



もう、戻れないんだよなー




あの時に私がきちんと気持ちを伝えとけば...



今頃悔やんでも意味ないんだけどね



あーあ、この教室にいるのも辛いなー



ガラッ



陽「あー、あっちゃんおはよ!」




敦「おはよう」



それだけ言って自分の席に着いた




宮「敦子ー、おはよ!」




敦「おはよう」




宮「ほんと、元気ないなー

敦子は笑ってる方がかわいいよ!」





敦「ごめん、今ほんとそんな気分じゃないんだ」



そういって私は話を終わらせた



前の席を見ると



やっぱり南の席には誰もいない




私のせいで...



優「あっちゃん、おはよー」



今日はいろんな人から話しかけられるなー



敦「おはよう」




優「ねー、南のことなんか知らない?」



やっぱり優君も心配してるなー



敦「ごめん、何も知らない」




優「そっかー わかった ありがとう」




私はみんなに迷惑をかけてるな




もういいや、寝よ




..........




陽「あっちゃん、昼休みだよー」




この頃はいつも昼休みににゃんにゃんに起こされて弁当を食べてまた寝るの繰り返しだ





私は無言で食べるつもりだったが


いきなり話しかけてきた



陽「あっちゃんわさ、南のこと心配?」



私は何て答えればいいかわからなかった



ほんとの思いを答えればいいのか



あの時のように嘘をつくのか



だから、私は黙った



すると



陽「あっちゃんは南のことが心配じゃないの!?」


いつもぼーっとしているにゃんにゃんが怒っていたのでびっくりした



陽「私、あっちゃんのことそんな人と思ってなかったよ!」



そういって教室を出て行った



私はどれだけの人を傷つけるのな...



自分がとても嫌いになってくる



もういいや どうでもいいや



寝よ...




麻「あーつこ」




敦「まりちゃん!どうしたの?」



麻「ちょっと敦子と話したいことがあって」



敦「わかった 今準備する」



私には麻里子の話すことがだいたい想像ついていた...
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ