あなたと出会えて

□エピソード6
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みなみside


み「あっちゃーん 起きてー!」



あ「んぅーー」


私の目の前には足が飛んできた



み「いってー」



私がこの寮にきて



はやくももう一ヶ月もたつ



あっという間だった



寮のみんなは仲良くしてくれるし


学校もめっちゃ楽しいし



それにあっちゃんも



私に返事してくれるようになった



まあ、まだあっちゃんからは



話しかけてはこないけど……



そんなことはどうでもいいとして



私は今、あっちゃんと格闘中



いつもはおとなしいあっちゃんだが



起こす時はものすごく凶暴になる



まあ、いつものことなので慣れた



そして、やっとあっちゃんを起こした


み「おはよう」



あっちゃんは私の挨拶を無視して


布団の中に潜ろうとした



み「ちょっとまてーぃ」


私はあっちゃんを布団から引きずりだし



背中を押して食堂までいった



ま「2人ともおはよう」



み「おはようございます」



あ「…………………」


あっちゃんはぺこりと頭を下げて



朝食を食べ始めた



ほんと感心するくらいよく食べる



あんな細い体のどこに入るんだろ


そんなことを考えていると



は「おはよ〜」


寝ぼけたにゃんにゃんが食堂に来た



そして、席について



目をつぶりながらご飯を食べている




いや………


は「スゥースゥー」



これは寝てるような………



動かない手を見て確信した




絶対に寝てるな………



私はにゃんにゃんに向かって



み「にゃんにゃん起きてー」



少し声が大きかったのか



と「たかみなー うるさい」



みぃ「そうそう 本当にうるさいよね」



さ「そうですよ


ほんと朝から元気ですね」



3人の冷たい視線を感じた



でも、結局にゃんにゃんは起きず……




すると、隣からも



あ「スゥースゥー」



と聞こえてきた




み「あっちゃんも寝て『うるさい』



3人の息の合った声と



冷たい視線を私は感じた





私は心の中で叫んだ



ここに私の居場所はないのかぁ〜
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